凡事徹底

 「凡事徹底」という言葉があります。例えば、気持ちのいい挨拶をする。ありがとうと言う。掃除をする。字を丁寧に書く。早寝早起きをする。バランスの取れた食事をする等。

 

 この言葉は当たり前な些細なことにも手を抜かず徹底することがいかに大切かを教えてくれます。そして、凡事を徹底すれば非凡に至ることを教えてくれます

 

 人は何か優れた者になろうとして、偉大なことをしようとして、一生懸命に頑張ります。しかし、往々にして理想と現実の乖離に苦しみ挫折することが多いようです。

 

 特別な才能がなくても、特別がなくても、継続すれば非凡な域に達することができる可能性を秘めているのがこの判事徹底です。

 

 イエローハットという会社があります。タイヤ・車検・オイル交換・カー用品等を仕入れて販売している素朴な会社です。ここの会社の創業者の鍵山さんは、この「凡事徹底」を大切にされています。本まで出しています。

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 無一文から素朴な商売を始めて現代日本を代表する一流の上場優良会社に育てることができた礎は鍵山さんの判事徹底の精神にあると思います。平凡な商売で競合他社も沢山ある業界の中でなぜイエローハットは他社から突き抜けることができたのか。それは、鍵様さんの精神を受け継いだ社員一人一人の「凡事徹底」にあると私は思います。日々当たり前を徹底し、そこに生まれるちょっとした差異が積み重なることで他社が追随できない人が生み出す差別化を生んでいるのだと思います。

 

 私も含めて多くの人が一息に何かを成し遂げて何者かになろうとしています。そのために特別な何かをしなければいけないと思っています。

 

 しかし、大切なことはもっと身近にあるのかもしれません。手を抜かずに身近にある当たり前を追求すること。徹底すること。その積み重ねがいつか誰からも認められる非凡な自分に繋がるのだと思います。